64[52件](2ページ目)
*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
ろ/牢獄
side*4
虚圏とは傍から見れば悪霊が迷い込む牢獄のような所だろう。それでも生まれ、生きた記憶はこの場所だけであり、生前が何者だったかなど今となってはどうでも良い事だ。ふと重苦しい扉のように黒腔が開くと、虚圏には無い青空が帰還する。「お、ラッキー」その色は現世よりも鮮やかで、故郷に相応しい。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
ろ/牢獄
side*4
虚圏とは傍から見れば悪霊が迷い込む牢獄のような所だろう。それでも生まれ、生きた記憶はこの場所だけであり、生前が何者だったかなど今となってはどうでも良い事だ。ふと重苦しい扉のように黒腔が開くと、虚圏には無い青空が帰還する。「お、ラッキー」その色は現世よりも鮮やかで、故郷に相応しい。畳む
*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
れ/冷戦
トランプ的なもの
side*6
カードゲームとは単純なものであっても侮れないものだ。先程から引く札は芳しくなく、向かい合う奴の普段と変わらぬポーカーフェイスが却って不安を煽る。黙り込んで手札を睨み付けていたが、奴が引いた一枚が最後の組み合わせだったらしい。細やかな冷戦は終結し、気を張り過ぎだと笑われてしまった。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
れ/冷戦
トランプ的なもの
side*6
カードゲームとは単純なものであっても侮れないものだ。先程から引く札は芳しくなく、向かい合う奴の普段と変わらぬポーカーフェイスが却って不安を煽る。黙り込んで手札を睨み付けていたが、奴が引いた一枚が最後の組み合わせだったらしい。細やかな冷戦は終結し、気を張り過ぎだと笑われてしまった。畳む
*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
る/ルフラン
side*4
まるで刷り込みを試みるように繰り返されるのは、甘やかな愛を示す言葉だ。血色の良い唇が開く。返す言葉は全て、身を以て教わったものだ。気を良くした唇が俺に触れる。温かな体温を寄越されるのも今となっては馴染み深いものだ。発情する唇が俺を呼ぶ。やがて、その先で重なるものはただ一つである。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
る/ルフラン
side*4
まるで刷り込みを試みるように繰り返されるのは、甘やかな愛を示す言葉だ。血色の良い唇が開く。返す言葉は全て、身を以て教わったものだ。気を良くした唇が俺に触れる。温かな体温を寄越されるのも今となっては馴染み深いものだ。発情する唇が俺を呼ぶ。やがて、その先で重なるものはただ一つである。畳む
*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
り/理性の限界
side*6
理性とは名ばかりで、初めから持ち合わせていなかったのだろう。繰り返し塗り重ねる口付けの釉薬が白磁器を美しく発色させ、白魚はしっとりと背に吸い付きながら先を求めた。擦り合わせていた兜により混じり合った白は熱病の特効薬となる。限界を放棄する頃、一息に繋げた臓器から極楽の夢が叶うのだ。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
り/理性の限界
side*6
理性とは名ばかりで、初めから持ち合わせていなかったのだろう。繰り返し塗り重ねる口付けの釉薬が白磁器を美しく発色させ、白魚はしっとりと背に吸い付きながら先を求めた。擦り合わせていた兜により混じり合った白は熱病の特効薬となる。限界を放棄する頃、一息に繋げた臓器から極楽の夢が叶うのだ。畳む
*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
ら/拉致監禁
織姫ちゃんがやって来る
side*4
太陽の髪色をした女が嘗ての居室に戻っていると云う。「二度目の拉致監禁たァ良いご趣味なこって」「早合点されては困る」女は楽しげに現世や死神の話をした後、手製の土産を置いて嵐のように去って行った。「で、こいつは食いモンか?」頬張るセスタを止める間も無かったが、味は存外悪くないらしい。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
ら/拉致監禁
織姫ちゃんがやって来る
side*4
太陽の髪色をした女が嘗ての居室に戻っていると云う。「二度目の拉致監禁たァ良いご趣味なこって」「早合点されては困る」女は楽しげに現世や死神の話をした後、手製の土産を置いて嵐のように去って行った。「で、こいつは食いモンか?」頬張るセスタを止める間も無かったが、味は存外悪くないらしい。畳む
*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
よ/酔い醒まし
side*6
口移しで流し込まれた冷たい茶は、その主の瞳そっくりな色を想起させるような清涼感を纏っていた。「少々濃く抽出したが、蘞味は無いだろう」「ああ、酒より美味いかもしれねえ」奴の手からティーカップを奪い取り、白い唇へ返礼をする。ミントの葉とは、摘んでしまうよりも触れた方が強く香るものだ。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
よ/酔い醒まし
side*6
口移しで流し込まれた冷たい茶は、その主の瞳そっくりな色を想起させるような清涼感を纏っていた。「少々濃く抽出したが、蘞味は無いだろう」「ああ、酒より美味いかもしれねえ」奴の手からティーカップを奪い取り、白い唇へ返礼をする。ミントの葉とは、摘んでしまうよりも触れた方が強く香るものだ。畳む
*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
ゆ/夢物語
side*4
ただ呼吸をするよりも口移しの霊子の方が美味だ。ただ屍肉を喰らうよりも共有する食卓では更に力が満ちる。それは奴の纏う青空があってこそだったのだと、長く傍に在る事で気が付いた。人の姿を取り戻した破面とはいえ感情まで等しく持つなど夢物語だと思っていたが、この現実に清々しいほど嘘は無い。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
ゆ/夢物語
side*4
ただ呼吸をするよりも口移しの霊子の方が美味だ。ただ屍肉を喰らうよりも共有する食卓では更に力が満ちる。それは奴の纏う青空があってこそだったのだと、長く傍に在る事で気が付いた。人の姿を取り戻した破面とはいえ感情まで等しく持つなど夢物語だと思っていたが、この現実に清々しいほど嘘は無い。畳む
*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
や/約束の証
side*6
待ち合わせの為に石英の巨木へ傷を付けておいたと奴が云っていた。示された地で見留めた木は、それだけで目印になる大きさである。「印なんか要らなかったんじゃねえか?」「逢瀬に証は付き物だ」木陰で口付けを交わすや否や不思議と願いが叶ったような充足感で満ち、先の疑問など吹き飛んでしまった。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
や/約束の証
side*6
待ち合わせの為に石英の巨木へ傷を付けておいたと奴が云っていた。示された地で見留めた木は、それだけで目印になる大きさである。「印なんか要らなかったんじゃねえか?」「逢瀬に証は付き物だ」木陰で口付けを交わすや否や不思議と願いが叶ったような充足感で満ち、先の疑問など吹き飛んでしまった。畳む
*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
も/もっと
side*4
もっと甘いものを寄越せと奴が云う。一見砂糖とは無縁の牙が俺の指先を撫でながら、まるで仔猫のようにこの身を捕らえて離さない。「俺を舐めても甘くなどないだろうに」どうやら奴には俺が砂糖菓子に見えているらしい。それなら溶かして喰うのも一興だと唆してやると、牙は瞬く間に成獣へと豹変した。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
も/もっと
side*4
もっと甘いものを寄越せと奴が云う。一見砂糖とは無縁の牙が俺の指先を撫でながら、まるで仔猫のようにこの身を捕らえて離さない。「俺を舐めても甘くなどないだろうに」どうやら奴には俺が砂糖菓子に見えているらしい。それなら溶かして喰うのも一興だと唆してやると、牙は瞬く間に成獣へと豹変した。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
拘束イメージは四十八手から「理非知らず」みたいな感じ
わ/輪の束縛
side*6
白い脹脛と手首を括ったのはベルトに似た拘束具だが、所詮は人間の為に作られたものである。「"クアトロ"は斃せたか?」思いのほか乗り気らしい奴が揶揄うように口元を綻ばせた。「てめえが引き千切らなけりゃな」持ち上げた両脚を潜り、馨る急所を狙う。途端に零れた声は格別の淫靡さを纏っていた。畳む
を/ヲトメ
side*4
閨事での拘束具とは自ら外してはならない。括られた両手が震えている事に気付いたのは、温かな掌で包まれた時だった。「寂しくなって来ちまった」征服する為の道具に似合わぬ初々しい言葉が耳を擽る。「一度達してからだ。それから外してくれ」その手が必要だと握り返した途端、下腹は熱で満たされた。畳む