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*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/
お花見の季節と摘み食い
対になる感じ

に/ニアミス
side*6

盲目の統括官が拵えていた花見団子を三本ほど掻っ払ったのは俺だ。思わず身を隠したが、それを知ってか知らずか丁度クアトロが統括官を呼び止めた。「ハリベルから譲り受けたものですが、此方で宜しければ」「おお、それなら間に合うな」胸を撫で下ろしつつも、奴へ借りを返す算段をつけねばならない。畳む


ぬ/盗まれたもの
side*4

虚夜宮の同胞達に振舞う予定の団子が数本盗まれたと統括官がお怒りだ。空色の毛先を回廊の奥に見留めたが、大方そういう事だろう。季節の催しには大抵、協力的な者がいくらか存在する。トレスの十刃から仰いだ裾分けを持ち、鉢合わせぬよう先回った。奴が後にどのような面を下げて現れるか見物である。畳む


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*グリウル
『恋愛五十音のお題』
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な/何が欲しい?

side*4

意地悪く犬歯を見せながら、何が欲しいかと奴が問う。「お前の孔が一つ増えるが、それでも構わんのか?」僅かな霊圧を纏わせた人差し指で胸元を突いてやると、戯れの挑発は相殺されたらしい。「てめえにゃ通じねえな」背筋が凍ったと笑う唇が喉笛を食む。次は温めてやるべく、その背に両腕を絡めた。畳む


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*グリウル
『恋愛五十音のお題』
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と/吐露

side*6

石膏像に似た奴の白い身体は、俺より硬い鋼皮で守られている。その味を愉しむ為に必要なものは牙ではない。体温を分かち、臓器へ直に侵入を図る時、胸を貫く孔の奥へ言葉をぶつけるだけだ。そこに僅かな嘘も混じる事はない。やがて感情を宿した石膏の唇が開く。互いの心はいつでも揃いの色を示すのだ。畳む


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*グリウル
『恋愛五十音のお題』
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て/手を、伸ばして

side*4

牙を潜めた温かな口腔が面映ゆさを丁度隠している。喘ぐばかりの声帯は制御を忘れ、甘やかに痺れた脳には青空だけが広がっている。刹那に飛び立とうとした白い鳩は忽ち豹の牙によって息絶えた。心地良い気怠さを振り払うのは惜しい。両手を伸ばし、俺だけを映す青空が宵闇と混じり合う瞬間を期待した。畳む


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*グリウル
『恋愛五十音のお題』
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ち/ちゅ。
キスする部位の意味を調べるとより幸せ

side*4

戯れは時として欲を助長する。蒼い前髪を弾くように口付けると、眦の仮面紋が機嫌良く上がった。「何処へでもくれてやろう」そう持ち掛けては、奴が示すまま耳から唇、喉笛から胸元へと愛でていく。腕を伝い腹の孔へ差し掛かった頃だ。「世話が必要だな」表れた効果は覿面で、慰める為の唇を濡らした。畳む


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*グリウル
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た/太陽が沈むまで

side*6

本日付けの任務を終えた息抜きに、現世にて足を伸ばす。「春が近いようだな」天を見渡す碧の視線を追うと、奴が示す通り、時刻の割に青空が残っている。「じゃあ陽が沈む迄ならサボっても怒られねえな」引いた白い手が温かく感じられる程に風は冷たい。しかし、緩やかな夕暮れは麗らかに胸を弾ませた。畳む


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*グリウル
『恋愛五十音のお題』
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そ/染まれ

side*4

「染まっちまえ」笑みの隙間から牙が煌き、常夜が明ける。流れ落ちた蒼い長髪が世界を遮断すると、重なる唇は瞬く間に美しい夢の奥底へ叩き落とすようだ。奴が創り出す人の世に似た晴天は甚く心地良い。「まだ染まり切っていない」蒼い満月が嗤う。新しく塗り替えられた夜は、溶け合う色事に相応しい。畳む


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*グリウル
『恋愛五十音のお題』
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せ/性格不一致

side*6

破面は全て、胎児のような下級大虚から自我が芽生える中級大虚を経て進化するものだと思っていた。奴が云う幸福の記憶は、その軌跡とは真逆とさえ表現しかねるほど違う。「同族と同じ器官は胸糞悪りいもんか?」「いや、そうでもない」喰らう以外の役割を知ったと綻ぶ唇が、柔らかな口付けを寄越した。畳む


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*グリウル
『恋愛五十音のお題』
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す/するり

side*4

しなやかな体躯を持つ肉食獣は僅かな隙間も苦としない。態と空色の鬣ごと抱き締めてやると、奴は小動物のようにするりと潜り抜け顔を覗かせた。艶めく牙は上機嫌を示しており、俺の上腕や胸と擦れる感覚が甚く心地良いのだと云う。揃いの感情を寄越した返礼に、柔らかく寝かせた耳の毛並みへ口付けた。畳む


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*グリウル
『恋愛五十音のお題』
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し/周知の事実

side*6

奴が死神の主から絶大な信頼を誇る事は周知の事実だが、奴自身については思いのほか明かされていない。白磁の唇が綻ぶ事も、白魚が熱を宿す事も、この手で触れる時だけである。「誰もお前のようには接さぬからな」先走る感情を読み取られたらしい。絡む碧の視線は揺らがず、固い約束を誓うようだった。畳む


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