*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/
み/魅惑

side*6

白く長い衣が夜風に靡いている。裾から垣間見える羽毛を蓄えた足首は一際魅惑的で、つい足元ばかりを気にしていた。その視線は疾うに気付かれていたのだろう。淑やかな姫君は俺を少年のようだと揶揄いながら、衣を摘み上げて距離を詰める。間近の碧と小鳥の口付けが、卑しい下心を瞬く間に改めさせた。畳む


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