*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
む/無理矢理
side*4
残留する熱と二つの脈拍で目を覚ますと、あろう事か奴は挿入したまま眠りこけている。ただ起こすのも面白くないと、内壁にて締め上げながら間近の胸を指先で突く。「腹上死は避けた方が身の為だ」髄を圧迫する性感は無理矢理押さえつけ、耳打ちをした。呻き声に意識が交じり、間も無く現を見るだろう。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
む/無理矢理
side*4
残留する熱と二つの脈拍で目を覚ますと、あろう事か奴は挿入したまま眠りこけている。ただ起こすのも面白くないと、内壁にて締め上げながら間近の胸を指先で突く。「腹上死は避けた方が身の為だ」髄を圧迫する性感は無理矢理押さえつけ、耳打ちをした。呻き声に意識が交じり、間も無く現を見るだろう。畳む
*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
み/魅惑
side*6
白く長い衣が夜風に靡いている。裾から垣間見える羽毛を蓄えた足首は一際魅惑的で、つい足元ばかりを気にしていた。その視線は疾うに気付かれていたのだろう。淑やかな姫君は俺を少年のようだと揶揄いながら、衣を摘み上げて距離を詰める。間近の碧と小鳥の口付けが、卑しい下心を瞬く間に改めさせた。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
み/魅惑
side*6
白く長い衣が夜風に靡いている。裾から垣間見える羽毛を蓄えた足首は一際魅惑的で、つい足元ばかりを気にしていた。その視線は疾うに気付かれていたのだろう。淑やかな姫君は俺を少年のようだと揶揄いながら、衣を摘み上げて距離を詰める。間近の碧と小鳥の口付けが、卑しい下心を瞬く間に改めさせた。畳む
*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
ま/魔物
side*4
第二階層を見るなり、まるで魔物だと奴が云う。「魔法でも使えるんじゃねえか?」「生憎そんな能力は持たんな」どうも視線が合うだけで心臓を掴まれたような感覚に陥るらしい。態と見つめ返してやると、耳まで真っ赤に染めて硬直する様が癖になる。ここは魔物らしく、その精気を寄越せと囁いてやった。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
ま/魔物
side*4
第二階層を見るなり、まるで魔物だと奴が云う。「魔法でも使えるんじゃねえか?」「生憎そんな能力は持たんな」どうも視線が合うだけで心臓を掴まれたような感覚に陥るらしい。態と見つめ返してやると、耳まで真っ赤に染めて硬直する様が癖になる。ここは魔物らしく、その精気を寄越せと囁いてやった。畳む
*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
ほ/炎
side*6
燭台の炎をぼんやりと眺めていた。溶け落ちた蝋で台座が白く染まりゆく様は、奴の肌を思い出さずにはいられない。「楽しいのか?」「いいや」炎の揺らめきに暗示でも掛けられたのか、ただその指が恋しくなると答えてしまう。真逆の体温が頬を冷やすが、醒めた脳が確信したのは安らぎに他ならなかった。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
ほ/炎
side*6
燭台の炎をぼんやりと眺めていた。溶け落ちた蝋で台座が白く染まりゆく様は、奴の肌を思い出さずにはいられない。「楽しいのか?」「いいや」炎の揺らめきに暗示でも掛けられたのか、ただその指が恋しくなると答えてしまう。真逆の体温が頬を冷やすが、醒めた脳が確信したのは安らぎに他ならなかった。畳む
*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
へ/ヘロイン
side*4
人の姿を保つばかりに、人間に近しい感覚が呼び起こされてしまった。肌を重ねる事で奴の少し高い体温を知った。破壊するだけではない掌の感触はいつでもありありと思い出す事が出来る。臓器を直接触れ合わせる行為は繰り返す毎に中毒性を高める。しかし、得たものは麻薬とは程遠い現実の多幸感だった。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
へ/ヘロイン
side*4
人の姿を保つばかりに、人間に近しい感覚が呼び起こされてしまった。肌を重ねる事で奴の少し高い体温を知った。破壊するだけではない掌の感触はいつでもありありと思い出す事が出来る。臓器を直接触れ合わせる行為は繰り返す毎に中毒性を高める。しかし、得たものは麻薬とは程遠い現実の多幸感だった。畳む
*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
対になりそうな流れを思いついたので追記
ひ/媚薬
side*4
口移しで分けた錠剤を噛み砕くと、それは胃へ辿り着くより先の粘膜から吸収される。舌下が痺れ、喉は甘ったるく渇き、やがて神経を這い回るように発熱を促した。気怠く霞のかかった脳が判別できるのは蒼い獣の存在だけである。とうとう視線が噛み合ってしまった。攻撃的な色欲とは、春の嵐に相応しい。畳む
ふ/震えた声
side*6
やけに効きの早い薬だ。震えた声が俺の名を呼ぶだけで、それは鼓膜から脳まで甘く反響し目眩を引き起こす。奴を貪る事しか考えられなくなった頃、碧の視線が最後の箍を破壊した。引き摺り出された本能が急所を狙うよう仕向けてくる。邪魔な袴を一息に剥いだなら、馨る源も溢れる色欲も全て俺のものだ。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
対になりそうな流れを思いついたので追記
ひ/媚薬
side*4
口移しで分けた錠剤を噛み砕くと、それは胃へ辿り着くより先の粘膜から吸収される。舌下が痺れ、喉は甘ったるく渇き、やがて神経を這い回るように発熱を促した。気怠く霞のかかった脳が判別できるのは蒼い獣の存在だけである。とうとう視線が噛み合ってしまった。攻撃的な色欲とは、春の嵐に相応しい。畳む
ふ/震えた声
side*6
やけに効きの早い薬だ。震えた声が俺の名を呼ぶだけで、それは鼓膜から脳まで甘く反響し目眩を引き起こす。奴を貪る事しか考えられなくなった頃、碧の視線が最後の箍を破壊した。引き摺り出された本能が急所を狙うよう仕向けてくる。邪魔な袴を一息に剥いだなら、馨る源も溢れる色欲も全て俺のものだ。畳む
*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
は/花びら
林檎の花かわいい
side*6
奴が淹れた紅茶の傍に、その肌と同じ色の花弁が添えられている。「藍染様が茶葉と併せてお取り寄せになったそうだ」出所はいけ好かないものの甘酸っぱい香と魅惑的な花色に罪はない。「知ってるような匂いだが、思い出せねえ」仄かに血の気を巡らせた唇が答えた名は、そっくりに色付く罪の果実だった。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
は/花びら
林檎の花かわいい
side*6
奴が淹れた紅茶の傍に、その肌と同じ色の花弁が添えられている。「藍染様が茶葉と併せてお取り寄せになったそうだ」出所はいけ好かないものの甘酸っぱい香と魅惑的な花色に罪はない。「知ってるような匂いだが、思い出せねえ」仄かに血の気を巡らせた唇が答えた名は、そっくりに色付く罪の果実だった。畳む
*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
の/ノーカウント
side*4
一度目は掌で、二度目は口腔へ、三度目は腹の上にて、浴びるように濁り酒を愉しむが、それはまだ閨事の序の口だ。「勿論こんなものは数に入らん」取って置きの珍しい名酒を味わう為には須く段階を踏むものである。お預けを食らい続けた末に今にも暴れ出しそうな肉食獣を、そろそろ庭の奥へ誘う時間だ。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
の/ノーカウント
side*4
一度目は掌で、二度目は口腔へ、三度目は腹の上にて、浴びるように濁り酒を愉しむが、それはまだ閨事の序の口だ。「勿論こんなものは数に入らん」取って置きの珍しい名酒を味わう為には須く段階を踏むものである。お預けを食らい続けた末に今にも暴れ出しそうな肉食獣を、そろそろ庭の奥へ誘う時間だ。畳む
*グリウル
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
ね/熱視線
side*6
その瞳に見つめられると、脈拍が速まりそわそわと落ち着かなくなってしまう。しかし奴はそんな俺の挙動が興味深いらしく、純粋に眺めていただけだと云う。それでも、格好がつかないからといって見るなと返すのも本意ではない。面映ゆさを誤魔化すべく早足で距離を詰め、碧を隠すように目蓋へ口付けた。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
ね/熱視線
side*6
その瞳に見つめられると、脈拍が速まりそわそわと落ち着かなくなってしまう。しかし奴はそんな俺の挙動が興味深いらしく、純粋に眺めていただけだと云う。それでも、格好がつかないからといって見るなと返すのも本意ではない。面映ゆさを誤魔化すべく早足で距離を詰め、碧を隠すように目蓋へ口付けた。畳む
『恋愛五十音のお題』
(創作者さんに50未満のお題 様 http://box.usamimi.info/)
め/盟約
side*6
口付けを繰り返す毎に交わす感情が共鳴していく。偽りのない視線が繋がった時、碧い水面に誘われるまま飛び込んだ。詰襟を解いて空洞を唇で埋めると、奴の掌もまた背面へ回りこの身を貫く孔と重なる。肉を喰らう以外に渇きを潤す瞬間を可能にした存在から、決して離れるものかと誓わずにはいられない。畳む